あのアニメも映画の主人公も両親がいない!?現実で両親がいない子どもたちの生活を知ってみよう。

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あのアニメも映画の主人公も両親がいない!?

日本のカルチャーの一つとしてアニメや漫画は、今や世界でも愛されています。昔、海外の人にどら焼きを渡した時に何か伝わらないことがありましたが、「猫型ロボットの好物だよ」と伝えたら、すぐに理解してもらえたことがあります。世界共通の認識が広がる瞬間というのは、とても気持ちがいいものですね。

日本でも毎年、様々なヒット作が生まれています。そしてその時々に思うことがあります。

なぜ、漫画や映画の主人公は、親がいない設定が多いのか。

日本の漫画原作の大ヒット作の鬼と戦う話でも最初に親を亡くしていますよね。

それ以外にも、世界的なヒットを残した映画といえばイギリスの魔法使いの少年の話とか、

昔から馴染み深い小公女セーラなど海外文学においても、

少年少女を主人公にした話はとにかく、孤児の設定が多い気がします。

これは日本だけでなく海外の作品でも多くみられる傾向であります。

どういう理由で多いのか、作者の意図などを全て把握しているわけではないので分かりかねますが、

環境が乏しい中や逆境でも頑張る姿には子どもながらに心を打たれた経験があるのではないでしょうか。

そういう経緯で、孤児設定があるのかもしれません・・・。

話は変わって、現在の身寄りのない子どもたちのことです。

実際に両親と一緒に過ごしていない環境で生きている子どもたちはどうでしょうか。

少年少女漫画の子たちのように、厳しい環境にいるのでしょうか。

しっかりと今の子どもたちのことを知ってもらいたいと思います。

まずは、両親と暮らせないなどの事情があり、なおかつ保護者がいない子どもたちは児童養護施設で暮らしています。

様々な理由で、児童擁護施設で過ごすことになるわけですが、

まず大前提として知ってもらいたいことは

子どもたちが原因でここに入所しているわけではないということ。

問題を起こしたからとかなどではありません。

どちらかというと大人の事情などに振り回されてこのような選択肢をとっていること

覚えておいてください。

では、生活費などはどうなっているのでしょうか。

これは、国からの補助金など決まったものを受け、生活をしています。

食べ物や服などに困窮しているわけではありません。

また漫画や小説のように屋根裏部屋などで生活をしているわけでもありません。

施設内で安全な暮らしを送っています。

贅沢な暮らしをしているわけではありませんが、不憫な思いをせずに生活を送っていることを念頭に入れておきましょう。

(※なぜこういうことを書くかというと、あなたの生活圏内で、児童養護施設出身の人と出会うことはあるかもしれません。そんな時に差別したような偏見を持ってもらいたくないという思いがあります。また学校には児童養護施設から通っている子もいるかもしれません。そんな子たちに対しての誤った価値観で接してもらいたくないからです。)

また彼らをよく知るために、支援をしている財団でこういった企画展があります。

「日本子ども未来展」

https://japan-child-foundation.org/onlinegallery/og05/

施設で暮らす子どもたちや賛同してくれた著名人たちによるオンライン絵画展です。

ぜひ、子どもたちの描く感性に触れるきっかけに覗いてもらいたいです。

アーティストの方との交流などもブログ記事から読めます。

https://leavehome.org/topics/10905/

そしてここからが、この記事の中でもよく知ってもらいたいことです。

この児童養護施設を成人する18歳には退所しないといけない。という事実。

子どもたちは、18歳までに自分達の将来を考えながら退所の時までの道筋を決めないといけません。

そして、退所後は一切の援助を受けることも無くなります。

高校生の段階で自分の将来設計を求められることは、一般の家庭で育つ子供であってもあることかと思いますが、両親や頼れる人もいないままに児童養護施設で過ごした間にアルバイトなどで貯めたお金を元手に独り立ちをすることが決まっています。

中には、大学や専門学校などの選択をせずに就職をする子ももちろんいます。

今の日本の社会ではまだまだ学歴社会であり、高卒と大卒ではその後の給料などが変わってくることは容易に想像できますよね。

そんな彼らを援助するためにこういった支援のシステムがあります。

https://leavehome.org/donations/

これは実際に児童養護施設で働く職員たちによって作られたサイトです。

こちらから寄付の協力ができます。

卒園を迎える子どもたちを応援したいと思っていただけたら、ぜひご活用ください。

また気軽にLINEスタンプを購入などからでも、支援することができます。

https://store.line.me/stickershop/product/1642798/ja

彼らのことを漫画を読む時に思い出してください。

映画や漫画の世界とは、身寄りのない子どもたちの生活は違うことが多いですが、

彼らも現代社会の中で一生懸命自分の居場所を探しながら生きていることには変わりはありません。ご理解とこれからのご協力をしていただければ嬉しく思います。

またこれから漫画などで孤児をテーマや登場人物で出てくる時には、子どもたちのことも思い出してもらいたいです。