まず、はじめに。 ニュースで取り上げられる児童虐待。そして児童養護施設への入所について。
近年、児童相談所への児童虐待などの相談件数は一年で20万件を超えています。
また虐待などを受けたり、育児放棄(ネグレクト)や孤児、
経済的な理由で親元を離れて児童養護施設で暮らす子どもたちが約2万7026人ほどいます。
ほとんどの子どもたちが、子どもたちの理由でなく先ほどあげたような大人の問題や
理由などに振り回されて、施設に入所するケースが多いです。
全国に児童養護施設は612施設あります。身近に感じることは少ないかもしれませんが、
単純計算でも各47都道府県に複数の施設があることになりますよね。
何か自分でも力になれることはないかと、寄付やボランティアなどを考える人も多いようです。
では、実際にどのようにして身寄りのない子どもたちを支援できるかをご紹介します。
(※この中に取り上げられたデータは2020年3月厚生労働省調査のものになります。)
ランドセルや絵本は本当に必要なものではないかも・・・
よく聞くのは、「寄贈」など何かものを物買ってプレゼントする、
使っていないお洋服などをお譲りするパターンです。
「そういえば、うちの子のランドセル綺麗なままだったから、譲れないかしら・・・・」
「昔買ったけど使っていないお洋服やほとんど読まなかった絵本、
捨てるだけだから施設の子供たちに送ってあげよう」など考えられる方はいるかと思います。
ですが、実際にそのような物品を求めているかを一度考えていただきたいです。
児童養護施設は国からの援助の手が行き届いており、一般家庭と同じレベルの生活が送れているからです。
施設で暮らす子ども達への生活予算の配置基準も適切に組まれており、
入所した次期から高校を卒業するまでの期間、教育・養育が保障されています。
自治体などによって異なりますが、児童養護施設に対する寄付は、
物(おもちゃ、本、衣類など)や食材(お菓子など)に偏りがあることも多々あります。
もし児童養護施設に寄付をする場合は、一度その施設に問い合わせいただくことをお勧めします。
物や場合によっては必要なものもあれば、物が十分にある場合はそのまま処分される可能性もあるからです。
ではどういった寄付が一番良いのか詳しくお伝えしますので、ご参考にしてくださいね。
やはり、一番使いやすい・重宝される寄付は、「現金(金銭)」です。
この場合、これから成人して児童施設を卒園して自立した生活を送る子どもへの補助金や施設が子どもたちに必要なものを購入するときなどに使ってもらえるため、本当に必要な支援に使われます。
現金と聞くと驚かれるかもしれませんが、お誕生日やお祝いの時など何か贈り物をされた時に
「本当に欲しかったもの」をいただけた時は嬉しい気分になりますが、
「実は苦手なもの」を贈られたりしたことはありませんか?
そういったギャップが生まれにくくなり、
本当に必要な支援をしていただけた方が子どもたちの生活を豊かにできるということをご理解いただきたいです。
もちろん気持ちが大切な行為であることには変わりありません。
では実際に寄付の仕方でオススメなものをご紹介します。
日本児児童養護施設財団をご存知ですか?
一般財団法人として、さまざまな形で児童養護施設を援助している団体になります。
最近では公式アンバサダーとしてプロサッカー選手の川澄 奈穂美さんが就任されています。
また財団には児童養護職員として関わりや卒園者として経験を持っている人が名を連ねていることが特徴です。
財団を通して適切である寄付を行う方法をご紹介します。
財団の組織図をチェックはこちらです。https://leavehome.org/organization/
その1「施設をせずに寄付をする」
こちらの日本児童養護施設財団からであれば、日本全国の施設に均等に寄付を割り振ってもらえます。
もちろん一回きりの寄付(¥1.000~)から毎月の寄付など選択していただけます。
財団から実際に寄付をこちらから。
https://leavehome.org/donations/
その2 特定の施設を支援
そのほかにも、特定の施設を選ぶことも可能です。
ご自宅から最寄りの施設に寄付したいなどご指定があれば下記URLのWEBサイトから検索し、寄付することが可能です。
https://leavehome.org/selectfacility/
その3 もっと手軽に!LINEスタンプ購入
また、少し関心があるくらいのタイミングでお勧めしたいのがこちらの方法です。
児童養護施設出身の人気漫画家が描いた
オリジナルキャラクター「もっち~」のスタンプ購入が寄付に繋がります。
1個120円の寄付内訳 App Store+Google Play 30% / LINE 35% → 児童養護施設寄付 35%LINE STOREで購入した場合
1個当たり42円が寄付されます。
https://store.line.me/stickershop/product/1642798/ja
寄付したその後が気になる!
実際に寄付をして、その後どういった活動につながっているのか気になりますよね。よく駅前の募金箱など、チャリティーに参加してもそのままどういう活動があったのか確認することはない経験はありませんか?
日本児童養護財団では、公式メールマガジン”もちもちニュースレター” 日本児童養護施設財団(JCF)からのお知らせメール機能があります。メールマガジンの登録者に、日本児童養護施設財団から 日々の活動情報などを毎月の上旬にお届け、登録は無料(通信料金は除く)です。 配信は日本語のみで行っているので、どういった活動につながっているのか、近況を確認することができるようです。またSNS(FacebookやTwitter)でも簡単に情報が知れるようで、便利ですね。
この機会にぜひチェックしてみましょう。
日本児童養護施設財団メール登録https://japan-child-foundation.org/mailmag/
Facebookアカウントhttps://www.facebook.com/japanchildfoundation
Twitterアカウントhttps://twitter.com/info_jcf
最後に。サポートしたいと思う気持ちを大切に。
どれくらいの寄付をするかなどは、人によってさまざまであるかと思いますが、
まずは子どもたちをサポートしたいと思う気持ちが大切です。
社会的に意義のあることへの関心や興味を持つことがより多くの人を動かし、
社会をよくすることにつながります。今回ご紹介した団体以外でも、
さまざまなサポートの形があるかと思うのでご自身に合ったサポートの仕方を検討してくださいね。